オーガニック通信

2014年

  • Vol.35号 3月12日

    農業大国として知られるフランスが思い切った決断をしたという記事があります。 家庭菜園・公園での農薬を禁止にするというのです。

    EUがネオニコチノイド系農薬を2年のモラトリアムで使用禁止にしたというのは昨年の大きな話題でしたが、フランスはさらに、「2022年に家庭菜園(非 農業ゾーン)での農薬の使用を禁止する」と発表。国や地方自治体が管理する公園や広場の草木、造園も対象です。すでに約40%のフランスの街では「ゼロ・ フィト」といって農薬の使用を禁止し、街路樹に農薬を使わないようにしているということです。

    一方で、厚生労働省が2月上旬にもミツバチ大量死の原因とされるネオニコチノイド系農薬クロチアニジンを含めた農薬の残留基準値を引き上げる(つまり規制 緩和)という記事があります。クロチアニジンの場合、シュンギクは50倍、ミツバは1000倍、カブの葉にいたっては2000倍と大幅に緩和される見込み ということです。この違いはどこから来るのでしょう???

    また、今年が国連が決めた「国際家族農業年」であるということに言及してきましたが、今回はそれに関する解説や記事を集めてありますので是非参考にしてください。

                 ★ ★ ★

    当会では6月13日〜20日にかけてデンマークロラン島、ドイツハンブルグのスタディツアーを組んでいます。ロラン島は島の使用電力の5倍を自給し、その 50%強は農家が風力やバイオマスで発電し、農業収入を超えはじめているということです。これから農業など第一次産業での発電事業はバイオマス、小水力な ど大きな可能性を秘めています。その先進事例を学ぶと同時に現
    地の方々とシンポジウムも行います。……ということで、農業と発電事業について、日本での取り組みを紹介する記事も集めてあります。

    ロラン島ツアーに関してはイベント情報のメルマガで詳しくお知らせしますので、是お読みください。関心のある方は是非ご参加を!

    徳江倫明



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     ・NEWS  ……… [1]遺伝子組み換え作物:面積過去最高

             [2]原発を超えたスペインの風力発電パワー

     ・TOPIC ……… ≪有機/オーガニック≫≪遺伝子組み換え≫
                      ≪ネオニコチノイド≫≪食品表示≫
                      ≪エシカルフェアトレード≫≪電力自給≫
             ……など話題19件

     ・NEWS CLIP…… オーガニックなニュースクリップ

     ・WATCH ……… 2014年は国際家族農業年!


    ■ N E W S ━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……


    [1] 遺伝子組み換え作物:面積過去最高

       2013年の世界の遺伝子組み換え作物の総栽培面積が、過去最高
       の1億7500万ヘクタールで、前年より約500万ヘクタール増
       えました。栽培国は1カ国減って27カ国となります。(記事より
       引用)

      (↓詳しく読む↓)毎日新聞 サイトへ
      http://mainichi.jp/shimen/news/m20140214ddm041040144000c.html

       (参考)遺伝子組み換え作物の国別栽培状況(2012)
       (↓詳しく読む↓)モンサント サイトへ
       http://www.monsanto.co.jp/data/countries.html


    [2] 原発を超えたスペインの風力発電パワー

       スペインで昨年初めて、風力発電が電力供給源のトップになったこ
       とが送電企業の報告書で分かりました。(スペインにおける風力発
       電は)全発電量の21・1%を占め、原子力発電の21%をわずかに上
       回り、これに石炭火力発電、水力発電が続く、とのことです。(記
       事より引用)

       (↓詳しく読む↓)ニューズウイークジャパン サイトへ
       http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/01/post-3165.php


    ■ T  O  P  I  C ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

    ≪有機/オーガニック≫

      有機農業の明日を語る会【動画・報告】 (1/24開催)
      (↓詳しく読む↓)全国有機農業推進協議会 サイトへ
      http://www.zenyukyo.or.jp/info/376.html

      食料自給率で目標下げ議論 農相諮問機関、TPPなどにらむ
      (↓詳しく読む↓)日本経済新聞 サイトへ
      http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2803X_Y4A120C1EE8000/

      第43回日本農業賞決まる 3月8日に表彰式
      (↓詳しく読む↓) 農業協同組合新聞 サイトへ
      http://www.jacom.or.jp/news/2014/02/news140205-23346.php

      農薬禁止! 農業大国フランスの思い切った決断
      (↓詳しく読む↓) アメーバニュース サイトへ
      http://news.ameba.jp/20140215-315/


    ≪遺伝子組み換え≫

      米国産非遺伝子組み換えトウモロコシの直接契約栽培をJA全農を通じ、
      業界で初めて実現
      (↓詳しく読む↓)サンケイビズ サイトへ
      http://www.sankeibiz.jp/business/news/140123/prl1401231708079-n1.htm

      米国:2州目のGM表示義務化 メイン州も広域条項を付ける
      (↓詳しく読む↓)有機農業ニュースクリップ サイトへ
      http://organic-newsclip.info/log/2014/14020607-4.html

       フィリピン:遺伝子組み換えと闘う農民たち
      (↓詳しく読む↓)オルター・トレード・ジャパン サイトへ
      http://altertrade.jp/archives/4722


    ≪ネオニコチノイド≫

      ネオニコチノイド系農薬を使わない病虫害防除を探るフォーラム第2回
      「稲作育苗箱への浸透性農薬施用について」動画記録公開
      (↓詳しく読む↓) アクト・ビヨンド・トラスト サイトへ
      http://www.actbeyondtrust.org/info/1307/

      残留農薬基準値が2000倍に!? 環境NGOがオンライン署名を呼びかけ
      (↓詳しく読む↓)オルタナ サイトへ
      http://www.alterna.co.jp/12241


    ≪食品表示≫

      米食品市場「ナチュラル」表示の罠、添加物ばかりでも
      (↓詳しく読む↓) AFPBB News サイトへ
      http://www.afpbb.com/articles/-/3007824?pid=13061894


    ≪エシカルフェアトレード≫

      イオン、フェアトレード認証カカオの調達プログラムに
      アジア企業で初めて参加
      (↓詳しく読む↓)日経BP環境経営フォーラム サイトへ
      http://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20140130/259084/

      中日新聞:フェアトレードチョコで現実知って
      (↓詳しく読む↓)CHUNICHI Web サイトへ
      http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2014021002000001.html

       ユニセフ『世界子供白書2014-統計版』発表
      (↓詳しく読む↓)オルタナ サイトへ
      http://www.alterna.co.jp/12510

      田村厚労相、「化粧品の動物実験廃止、予算措置目指したい」
      (↓詳しく読む↓)オルタナ サイトへ
      http://www.alterna.co.jp/12490


    ≪電力自給≫

      2020年までに、ひし型のワイト島を自給自足の“エコランド”に
      (↓詳しく読む↓)ソーラージャーナル サイトへ
      http://www.solarjournal.jp/11145/eco-island/

      農地のソーラー発電加速、農業と太陽光併用の動きも
      (↓詳しく読む↓)オルタナ サイトへ
      http://www.alterna.co.jp/12538

     (関連記事)
        太陽光パネルの下で農作物を栽培、高さ2.5メートルの
        メガソーラーが発電開始
        (↓詳しく読む↓)スマートジャパン サイトへ
        http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1401/30/news027.html

        農業用の電力を地産地消、自然エネルギーと電気自動車で
        スマートアグリの時代へ
        (↓詳しく読む↓)スマートジャパン サイトへ
        http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1402/05/news021.html


    ■ N E W S C L I P  ━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

      食品宅配サービスもスマホを使い情報武装
      (↓詳しく読む↓)ITpro サイトへ
      http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140117/530433/

      イタリア発のゆっくりライフ、「スローシティー」運動
      (↓詳しく読む↓)AFPBB News サイトへ
      http://www.afpbb.com/articles/-/3007337

      シャネルNo. 5に危機? EUがアレルゲンの原料禁止を勧告
      (↓詳しく読む↓)AFPBB News サイトへ
      http://www.afpbb.com/articles/-/3008471
      

    ■ W A T C H  2014年は国際家族農業年! ━━━・・・・・‥‥‥……

      2014国際家族農業年—今問われる「家族農業」の価値—
      農林中金総合研究所 原 弘平さん
      (『農林金融』2014年1月より引用させていただきました)

      ………………………………(抄出)………………………………………

      国際連合は、本年(14年)を国際家族農業年(2014 International
      Year of Family Farming)とすることを決定した。
      背景として最も重要なのは、国際的な飢餓にいかに対処すべきか、
      という問題意識だった。

      2000年「ミレニアム開発目標」で、飢餓に苦しむ人口の比率を2015年
      までに1990年対比で半減すると決定されたが、この達成が、現在極め
      て難しい状況にある。基準年次である90〜92年の8億4,200万人に対し、
      09年には10億人を突破。飢餓人口は減少するどころか、07年以降に生
      じた世界的な穀物価格の急騰とその後の景気後退局面において、増え
      続けている。

      飢餓の減らすためには貧困を減らさねばならないが、各種研究から、
      大規模集約化農業への投資は地域に経済的効果をもたらさないことが
      明らかになってきた。トリクルダウン効果にも疑念が生まれている。
      だけでなく、集約化農業がもたらす土地、水、生物多様性などの自然
      資源の劣化への懸念も強まっている。加えて世界的な気象条件の不安
      定化、世界的な農業生産性は伸び悩んでいる。

      こうした中で、農民自身がその恩恵を受ける農業、また持続可能な農
      業のあり方として、家族農業の価値を見直すべきとの考え方が強くあ
      るものといえる。この問題提起は開発途上国に限られるものではなく、
      先進国を含め、わが国においても考慮されるべき問題である。

      小規模経営(家族農業)の有する様々な価値は、全世界的視野で問題
      にすべきものである。事実,EUでは13年9月、農相非公式特別会合が
      開催され、「不幸にも、高度に競争的でグローバルなビジネス環境の
      もとで、家族農業は…多くの困難に直面して」おり、「家族農業の重
      要性とそれが直面する困難を顧み、とくに家族農業を統合する協同組
      合や生産者組織の発展を支援する環境をつくりだす」こと、また「EU、
      国、地域の各レベルの政策がどのように、またどの程度家族農業の持
      続可能性を強化できるか」について議論を行っている。

      (↓詳しく読む↓)『農林金融』 サイトへ(PDFファイル)
      https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n1401jo1.pdf

      ■参考記事

      家族農業の大義
      「和食の世界文化遺産」登録と「国際家族農業年」の意味を読む
      (『現代農業』2014年1月号「主張」)
      (↓詳しく読む↓)農文協 サイトへ
      http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/2014/201401.htm

      続・家族農業の大義
      国際社会の流れに逆らう日本の異常性
      (『現代農業』2014年2月号「主張」)
      (↓詳しく読む↓)農文協 サイトへ
      http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/2014/201402.htm

      国際家族農業年(IYFF2014)がスタート
      国連は、飢餓削減と持続的な開発において家族農業の役割を称賛
      (FAO 2013.11.22)
      (↓詳しく読む↓)FAO サイトへ
      http://www.fao.or.jp/detail/article/1170.html

      家族農業の持続可能性をいかに強化するか EU農相が非公式特別会合
      (↓詳しく読む↓)農業情報研究所 サイトヘ
      http://www.juno.dti.ne.jp/tkitaba/agrifood/europe/news/13090901.htm

      (※)IYFF公式サイト(FAO内)
       http://www.fao.org/family-farming-2014/en/



    /\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/

    ●後記●週末にセリ科の野菜を調べていたら、芹が食べたくなった。今の
    季節、田んぼの芹はシャキンとして鍋に最高。出しは鶏と相場が決まって
    いて、山梨で平飼いしている有機農家からいただいた廃鶏があったから、
    さっそく宮城県で芹をつくっている有機農家に注文。ところがまさかの豪
    雪! 待てども芹来たらずで、宮城を発ったという芹はどこぞの配送セン
    ターで3日もお泊り。結局芹鍋はまたの機会ということになりました。そ
    れにしても今回の雪、大小の別なく、被害に遭われた方はたいへんでした。
    荒々しいお天気、今後もどかんどかんとやってくるようで心配です。
    (情報担当:amane)


    ≪オーガニック通信 vol.35≫

発 行 日:できるだけ隔週ぐらいで発行(祝日、年末年始をのぞく)

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【発行元】オーガニックマーケティング協議会(準備会)

                代表 徳江倫明

     お問い合わせ・連絡先……

     〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-22-8内外ビル7階
           TEL:03-3523-0860  FAX:03-3523-0861
           MAIL: ftpinfo@food-trust.jp
           ※@を小文字に変換してください

      事務局   渡邊竜史  竹内 周

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